【2025年シーズン】JLPGAプロゴルファーの出身地を分析!

はじめに

2025年のJLPGA(日本女子プロゴルフ協会)シード選手59名の出身地データを分析しました。果たして、どの都道府県が最も多くのトッププロを輩出しているのでしょうか?そして、その背景にはどのような地域特性があるのでしょうか。

なぜこの分析を行ったのか
実は日本のゴルフのデータはあまり公開されておらず、分析結果も掲載されていません。野球やサッカーでは見かけますが、なぜなのか?ゴルフ界ではあまり行われていないのが現状です。

そんな素朴な疑問から、データ収集と分析を始めました。現在はまだデータ収集の初期段階で、限られたサンプル数(59名)での分析ですが、少しずつ広げてみようと思います。

まずは初めてのデータを使ってみた記事として、簡単に見れる出身から見てみました。

🏆 都道府県別ランキング TOP10

都道府県別シード選手数

🥇 同率1位:埼玉県・宮崎県(各5名、8.5%)

埼玉県出身の選手たち

  • 佐久間 朱莉
  • 小林 夢果
  • 岩井 千怜
  • 岩井 明愛
  • 樋口 久子

宮崎県出身の選手たち

  • 大迫 たつ子
  • 山内 日菜子
  • 柏原 明日架
  • 永峰 咲希
  • 脇元 華

🥉 同率3位:北海道・熊本県(各4名、6.8%)

北海道出身の選手たち

  • 内田 ことこ
  • 小祝 さくら
  • 菊地 絵理香
  • 阿部 未悠

熊本県出身の選手たち

  • 上田 桃子
  • 不動 裕理
  • 大里 桃子
  • 竹田 麗央

同率5位:兵庫県・大阪府・岡山県(各3名、5.1%)

それぞれの地域から3名ずつがシード選手として活躍しています。

🌏 地域別分析:九州・沖縄と関東が双璧

地域別シード選手数
地域 選手数 割合
九州・沖縄 12名 20.3%
関東 12名 20.3%
関西 8名 13.6%
海外 7名 11.9%
中部 7名 11.9%
北海道 4名 6.8%
四国 4名 6.8%
中国 4名 6.8%
東北 1名 1.7%

📊 分析結果のポイント

1. 九州・沖縄と関東の二強体制

両地域とも12名(20.3%)で完全に同率トップ
全体の約40%を占める圧倒的な存在感

2. ゴルフ天国・九州の強さ

九州・沖縄地方の内訳:

  • 宮崎県:5名
  • 熊本県:4名
  • 福岡県:1名
  • 長崎県:1名
  • 沖縄県:1名

3. 関東の安定した人材輩出力

関東地方の内訳:

  • 埼玉県:5名
  • 神奈川県:2名
  • 東京都:1名
  • 千葉県:1名
  • 栃木県:1名
  • 群馬県:1名
  • 茨城県:1名

🔍 深掘り分析:なぜこの地域が強いのか?

埼玉県の躍進の背景

埼玉県が1位タイとなった要因として、以下が考えられます:

  • 首都圏のアクセスの良さ: 練習環境とトーナメント会場へのアクセスが良好
  • ゴルフ場の充実: 関東平野の地形を活かした多数のゴルフ場
  • ジュニア育成の充実: 地域のゴルフ育成プログラムの成果

宮崎県のゴルフ王国ぶり

人口規模を考えると、宮崎県の5名輩出は驚異的な数字です:

  • 温暖な気候: 年間を通じてゴルフができる恵まれた環境
  • コース料金の手頃さ: 練習コストの低さが裾野拡大に貢献
  • ゴルフ文化の浸透: 地域全体でのゴルフ普及と理解

📊 【おまけ】人口補正で見える真の「ゴルフ王国」ランキング

ここからは少しマニアックなので、興味のある人だけ読んでみてください。
都道府県の人口規模の違いによるバイアスを除去し、人口10万人あたりの選手輩出率で真の実力を測定してみました。

人口10万人あたりの選手輩出率 TOP10
順位 都道府県 輩出率(人/10万人) 選手数 人口(万人) 全国平均との比較
1位 宮崎県 0.47 5名 106.3 9.3倍
2位 徳島県 0.28 2名 71.8 5.6倍
3位 熊本県 0.23 4名 172.8 4.6倍
4位 岡山県 0.16 3名 187.0 3.2倍
5位 香川県 0.11 1名 94.5 2.2倍
6位 富山県 0.10 1名 102.9 2.0倍
7位 北海道 0.08 4名 509.0 1.6倍
8位 愛媛県 0.08 1名 131.7 1.6倍
9位 長崎県 0.08 1名 130.2 1.6倍
10位 埼玉県 0.07 5名 734.8 1.4倍

全国平均: 0.050人/10万人

🏆 人口補正した結果

ランキング変動!

  • 宮崎県: 1位 → 1位(変わらず1位)
  • 埼玉県: 1位 → 10位(-9ランク)
  • 香川県: 圏外 → 5位(大幅上昇)
  • 徳島県: 圏外 → 2位(大幅上昇)

📈 発見された法則

1. 人口規模と輩出効率の逆相関
小規模県(150万人未満): 平均0.158人/10万人
中規模県(150-300万人): 平均0.077人/10万人
大都市圏(300万人以上): 平均0.040人/10万人


2. 宮崎県の驚異的な数値

人口10万人あたり0.47人は全国平均の9.3倍
これは100万人都市なら47名輩出に相当
東京都(0.01人/10万人)の47倍の効率性

3. 地方の隠れた実力
TOP5のうち4県が人口150万人未満
温暖な気候、低コスト、地域文化が要因か
「集中投資効果」の可能性

🎯 今後の展望

分析の限界と今後の展望
今回の分析は2025年シード選手59名という限られたサンプルでの結果です。より精度の高い分析のためには、過去数年分のデータや、ツアープロ全体のデータが必要でしょう。しかし、そもそもプロゴルファーの出身地データを体系的にまとめた資料自体が少なく、単純な集計自体も難易度が高いです。それだけに、この小さなデータからでもアウトプットが作れたのは貴重だと考えています。今後データを蓄積していけば、より興味深い発見があるかもしれません。例えば:

  • 過去10年間のトレンド分析
  • ジュニア育成環境との相関
  • 男子プロとの比較分析
  • 海外選手の動向分析

データが少ないからこそ、一つ一つの数字に意味があり、そこから読み取れるストーリーが貴重になる——それがこの分析の醍醐味でもあります。

まとめ

2025年シーズンのJLPGAシード選手の出身地分析から、以下のことが明らかになりました:

埼玉県・宮崎県が同率トップ(各5名)
九州・沖縄と関東が双璧(各12名、20.3%)
全国各地からバランスよく人材が輩出
海外選手の存在が競争力向上に貢献(7名、11.9%)
人口補正すると宮崎県が圧倒的1位(全国平均の9.3倍)

今後もこのように独自に分析した結果を載せていきます。

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